鉄の救世主Ⅳ(くろがねのメシアⅣ)
マットが腕時計を見る。

空爆予定時刻まで残り一時間。

もう少し急ぎたい所だが、焦るあまりディアボに発見されては、脱出さえ困難になってしまう。

ギリギリになっても、何とか空爆区域から脱出できればいいのだ。

時間をかけて慎重に進むしかない。

逸る気持ちを抑え、警戒しつつ進軍するサンダース分隊。

しかし、その時だった。

「……!」

コートニーがジェフの肩を叩く。

振り向いたジェフが、彼女の指差した方向を見ると。

「っっ…」

小隊規模のディアボ達が、包囲網を敷き始めていた。

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