鉄の救世主Ⅳ(くろがねのメシアⅣ)
Time limit
「はぁっ!はぁっ!はぁっ!」

呼吸を乱し、物陰に滑り込む。

「何なんだアイツ!」

マットはジェフとコートニーが追従しているのを確認してから、思わず毒づいた。

「ヘリの高さまで飛び上がって、剣で撃墜しただとっ?」

「落ち着けマット」

「絶対只の人間じゃない!生身で攻撃ヘリを撃墜するなんて!」

「おいマット」

「ディアボにだってあんな芸当できやしない!小川達に聞いた、生体兵器って奴かもしれない!」

「落ち着くの…」

ジェフが言っても冷静さを欠いたままだったマットの頬に、コートニーが両手を当てる。

「今は冷静になる時なの…」

「……っ…ああ」

マットは頷いた。

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