鉄の救世主Ⅳ(くろがねのメシアⅣ)
Classified weapons
アパッチが着陸し、コクピットからゴーストが降りてくる。

「ゴースト…」

コートニーが歩み寄る。

彼女の養父にして、誰もその素顔や本名を知らず、戦場に現れる幽霊と呼ばれていた伝説の傭兵。

存在すら只の噂だと思われていた兵士だ。

一個大隊(約600名)規模の私兵部隊を持ち、傭兵として稼いだ資金でPMSCs並みの武器兵器を所有している。

「助けに来てくれて有り難う…」

コートニーの言葉に。

「いつでも助けに来てやるさ」

ゴーストはキューバ共和国ハバナ州で生産されている銘柄の葉巻『コイーバ』を咥えて火を点けた。

「金さえ積んでくれればな」

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