鉄の救世主Ⅳ(くろがねのメシアⅣ)
群がってくるゾンビを掻い潜りつつ、UAZ-31512の運転席に飛び込む。

幸いキーはついている。

あとは上手くエンジンがかかってくれるかどうか。

祈るような気持ちでキーを捻ると。

「よしっ」

咆哮のようなエンジン音が響いた。

このまま近寄ってくるゾンビ達を轢き潰しながら、ヘリの墜落現場へと向かう。

三浦がアクセルを踏もうとした時だった。

「折角後部の幌を取り外してKPV14.5ミリ重機関銃が取り付けてあるのに、使わないのか?」

誰かがUAZ-31512の後部に飛び乗った。

「俺が機関銃手を務めてやる」

振り向くと、そこにはマットがいた。

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