鉄の救世主Ⅳ(くろがねのメシアⅣ)
隊員から指揮官へ
「失礼するぞ」

ドアをノックし、小川が病室に入ってくる。

「小川分隊長」

ベッドに横になっていた三浦は、僅かに身を起こそうとして。

「いい、そのままでいろ」

小川に制された。

「まだ脇腹の傷が塞がっていないんだろう…聞いたぞ、麗華達を救出する際に無茶をやって、傷が開いていたそうじゃないか」

何と無謀な男だと。

小川は呆れた顔をした。

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