鉄の救世主Ⅳ(くろがねのメシアⅣ)
この場で確認できる限りでも、自走発射機は三台。

どれも発射準備が整っている。

付近には見張りのディアボが数人。

58式小銃やH&K G3で武装している所を見るに、中東某国軍残党や人民軍のディアボだろう。

甲板上は嵐による強風、そして激しく叩きつけるような横殴りの雨。

視界も悪く、ミサイルを発射するには悪条件が重なっている。

しばらくは敵もミサイルは撃たないだろう。

核コントロールを掌握するならば今のうちだった。

『よし』

ジェフが自動拳銃M9を、ゴーストがオペレーターをホルスターから抜く。

どちらもサプレッサー装着済み。

発射音を消し、無音殺傷する事が出来る。

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