鉄の救世主Ⅳ(くろがねのメシアⅣ)
「流石は戦術自衛隊最強の部隊と噂される小川分隊…大した練度だ」
その指揮官は呟きながら、感情を感じさせない瞳で谷口を見る。
対する谷口は、悪い夢でも見ているようだった。
「李…李 正吉(リ ジョンギル)か…?」
確かめるように呟く。
「…覇虎…何年ぶりだろうな…親友だったお前が亡命してから…」
李 正吉と呼ばれたその男の表情は、懐かしさも親しみも感じさせなかった。
谷口を見るその眼は、爬虫類か昆虫のように、感情の欠片もない。
ただ、殺害の対象である敵兵を見る眼だった。
その指揮官は呟きながら、感情を感じさせない瞳で谷口を見る。
対する谷口は、悪い夢でも見ているようだった。
「李…李 正吉(リ ジョンギル)か…?」
確かめるように呟く。
「…覇虎…何年ぶりだろうな…親友だったお前が亡命してから…」
李 正吉と呼ばれたその男の表情は、懐かしさも親しみも感じさせなかった。
谷口を見るその眼は、爬虫類か昆虫のように、感情の欠片もない。
ただ、殺害の対象である敵兵を見る眼だった。