鉄の救世主Ⅳ(くろがねのメシアⅣ)
そんな小川の耳に、出動要請が届く。

駐屯地の各所が慌しくなり、仮眠をとっていた小川分隊の面々も、すぐに装備を整えて駆けつける。

安息の日々は、まだ訪れない。

どこかで戦火が上がっている限り、小川達に真の休息はない。

戦わなければならないのだ。

戦争でいい暮らしをしようなどという輩がいる限り、彼らは銃を手に取って戦わなければならない。

誰かの代わりに血を流し、誰かの代わりに戦場に立つ。

それが小川分隊の義務であり、使命。

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