ダブル・ブレイカーズ01
<如月くんも、ばらまかれたエナジーを?>


<違う>


彼方は淡々と言った。


<え?>


<これは、天然の能力だよ。小さい時から、ものを分散したりしてた>


<―――――――――?>


<エナジーはおまけに近いよね?>



<おまけにしては、強力過ぎないか? >


<そうだね>


アスタリスクは笑った。


<アスタリスクくんも能力者なの?>


<一応ね>


アスタリスクは言った。


<七瀬さん、これでわかった?朝霧の真相>


<うん。犯罪都市でもあるんだ>


<そうだね>


アスタリスクは冷静に言った。


<説明は終わったな。本題に入ろう>



彼方はさくらに言った。



<本題?>



<七瀬さん、自分が依頼したんじゃないか>


<色々あって、忘れてた>


<七瀬さん、――――――>


<依頼>



アスタリスクは冷静な無表情になった。
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