歌姫桜華
「ライブ…ですか?」
「うん。――――MIRIAが出るんだ…今日のライブ」
「そうですか。頑張ってくださいね」
紺は私の言葉に動じずにそう言ってくれた。
「うん!」
「俺らは店番あるから…行くな!」
「わかった!じゃあね」
私は大きく手を振って、一度別れた。
ここは、私たちの教室前の廊下。
まだ女子たちの視線が痛い…。
けど、そんなのは気にせずに、ライブが行われる体育館へと足を運んだ。
メニュー