歌姫桜華



「………嫌。私は、もう族とは関わりたくない。
 甲羅はもっと…関わりたくない」




 私はそう言い残して、屋上から去った。



 倉庫になんて、行くわけないじゃん。




 美橙に会うかもしれないんだから。





 会いたい…。美橙にもう一度、会いたい…。





 それは、わがままだから。


 私は、行くところもなく、気づいたら理事長室へ行ってた。


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