歌姫桜華
「姉ちゃん……なんで!?どうして!?
姉ちゃんのせいだ……っ」
美橙の悲しみに任せたその“八つ当たり”が、心にドシンッと響く。
これが、私の一つの“殺し”。“罪”。
私のせいだ。
私が「買わなくていいよ」と言っていれば、どうにかなったかもしれない。
心が重くなる。辛い。苦しい。
その日から、私は家に引きこもるようになった。
せっかく受かった高校も入学式だけ行ったが、それ以来行っていない。