歌姫桜華
みんな…私のこと知ったら、呆れるでしょ?
私が父と母を殺したも同然なの。
今……もう少しの期間だけでいいから、独りにして。
「やめろっ!!!!
お願いだから………今は、独りにしてくれっっ!!!!」
少し怒りも入っていた叫び声に、ノックの音はなくなった。
ごめん。これは完全な八つ当たりかもしれない。
―――“今”にして悔やむ。どうしてあの時、あいつにそう言ってしまったんだろうって。
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