歌姫桜華





 夜。





 真っ暗な闇が、街を覆う。










 希望の光と呼ぶべき太陽が隠れ、静かに街を照らすのは謎めいた光を持つ月。











 灯がポツポツと照らされている中、私は歩いた。










 平和というのは、いつのことをいうのだろうか。



 みんなが幸せ。…それをいうのなら、一生平和は来ないだろう。



 だって、必ず悪い奴がこの世にはいるのだから―――――






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