歌姫桜華




 誰も…私だとは思わないだろうな。





 私が、桜華でもありMIRIAでもある、って。





 同一人物だとは、誰ひとり…予想もできないだろうなぁ。






 ギィ…という音を立てながら、私はブランコをこぐ。








「……美藍!!!!」







 
 ……え!?

 誰!!??



 私を呼ぶ声のしたほうを、私は振り向いた。


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