歌姫桜華



 やばい。



 私は、一時停止した思考を無理やり再生し、



 落ちていたものを拾った。






 バレた。


 絶対、バレた。






「な、なんでお前………





 MIRIAの仮面を………っ」





 目を丸くしながら、私を指差す奏多。




 やっぱり、バレた。


 どうしよう。どうしよう。




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