君の事ばかり
「なんでもないよ」
やっぱ大川と桜ちゃんと一緒にいると絵になるなぁ〜
同じ委員だし……なんで大川は断んなかったんだろう?まーいいや
「あの大川君、放課後委員ありますよぉ先生がぁ言ってましたぁ」
本当に見るからに可愛いな
「ありがとう」
桜ちゃんがそれを言って、自分の席に戻ってった。だけれど何処からか、視線が感じる、ふと、桜ちゃんの方を見ると、こちらを眺めてる。なんか、怒って……
まさかね、桜ちゃんは怒ったりしない、心優しい女の子って私は信じてるよ。うん
「なぁ小泉、小泉、小泉、チッでか女」
桜ちゃんに見とれてると大川の声が聞こえてきた。
「で、でか女ですってぇー」
「しょうがないだろぉ。何回呼んでも気づかないから……」
「用件はぁ?」
「あのさ…」
急に小声でしゃべるから、ビックリした
「聞いてんのかぁ?」
「何?」
「聞いてなかったのか……」
なんか、ちょっと悲しそうな顔になった
『それは置いといて』
「何?」
「あいつの名前何?」
指の先を見ると…さ、桜ちゃん、あの人気物の、男子から好かれ、女子にも、人気物のあの桜ちゃん、私はビックリした
「桜ちゃんの事?」
「桜って言うのか」
名前そろそろ覚えろよ。ていうか何で、急に名前?も、もしかして、大川桜ちゃんの事す、好き?
痛なんか胸が、チクチクする。この気持ちなんだろう?
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