キミさえいれば
・
・
・

凛に別れを告げられてから、一週間が過ぎようとしていた。


今週、生徒会の集まりがあるけど、一体どんな顔をして会えばいいのか。


今期の生徒会も、今月の選挙が終われば解散だ。


俺と凛を繋いでいたものが、無くなってしまう。


何がいけなかったんだろう。


必死で考えてみるけれど、思い当たるフシが何もない。


凛……。


俺は凛が全てだよ。


凜以外の女なんて、この先愛せないと思う。


凜は違ってたのか?


あんなに俺のことを思っていてくれたのに。


いつも可愛い笑顔を向けてくれたのに。


もう、何もしたくない。


受験も、合気道も、もうどうでもいい。


凜がいなきゃ、俺は生きてる意味もない。


凜……。


凜が恋しいよ……。


「あのー、黒崎君」


声のする方を向くと、クラスの女子が俺の席のすぐそばに来ていた。


「あのね、黒崎君。

あと黒崎君だけなんだ。

写真の提出がまだなのは」


「写真って?」


「えーっ? 

それすら覚えてないの?

卒業文集に載せるためにね、子供の頃の写真が欲しいのよ。

みんなもう提出してるんだよ」


「……そうだったんだ。

ごめん。

明日持ってくるから」


「忘れずにお願いねー」
< 109 / 311 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop