ひだまり
失恋

それ結局私悪者じゃん


春、
といっても5月中旬。すっかり桜の花は散って葉っぱがついて青々としてる。

今日は晴天、雲がなんこかぷかーっと浮いてるだけで風がそよそよと心地よく吹いている。

そんななか、

「……はぁーあ」

私は屋上でフェンスに寄っ掛かりため息をついていた。

私、葉山千香っていいます、高校二年生です。
見た目がハデでちょっと気の強い今時の高校生です。


最近買ったあたらしいスマートフォンをだして時刻を確認。

10時25分。

只今普通だと二時間の授業真っ只中です。

まぁここは屋上。本来は鍵が閉まってて中には入れないから先生は見回りにはこない。

私は昔、まぁ色々あってドアの鍵は針金で開けてたから。今回も針金でこじ開けたってわけ。


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