君の生きた証~love in war~

ロルフside ~過ぎていく~

どこかで、覚悟していた。

こんな光景を見ることになるのではないかと。











パトリシアの涙目。

傍らで泣きじゃくるアレン。

ぐったりと、力なくアレンの腕の中にいる血まみれのナタリー。




ひどく視界が真っ赤で・・・

血の色がぞっとするほど鮮やかで・・・



目を向けられないほどひどい状態のナタリーにすがるアレンは、日頃の強さなどかなぐり捨てていた。




何が起きたか、なんて。



分かるさ。

分かるさ、そのくらい。


俺バカだけど・・・



状況把握できるよ。





ただ、分からねえことがある。

どうして・・・




・・・逝っちまったんだ?

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