ハート交換
クレープ屋と花屋
俺は、今公園で水沢なみかを待っている。


昨日はとても緊張した。彼女が俺に会うのを拒否したらどうしようとか、要らぬことばかり考え込んでしまって。



だけど、結果は案ずるより産むがやすしだった。


実際に水沢なみか本人と話をしてみるとお互い落ち着いて話が出来たと思う。



俺の考えにも賛同してくれてアルバイトを一緒に頑張ることになったし。



突然なみかの心の声が聞こえてきた。元気なはきはきした声だ。俺にだいぶ慣れてきたように感じる。


『わたしにとってアルバイトすることはかなり勇気のいる決断だったのよ。理解してね。』



「分かってる。」



それから彼女の心の声はよく泣いていたが・・・実際なみかの顔をつたう涙を見たときは心が激しく動揺してしまった。



こんなこと今までなかったのに。息苦しくなって、またあの時みたいに体が固まってしまった。


あの屋上の時みたいに。



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