ハート交換
いつにも増して、あっという間に学校の校門に到着してしまった。



「なんか・・久しぶりの学校に緊張してきた。どうしよう?いきなり修一君に会ったりなんかしたら・・・」



不安で足が前に進めない。




『気にしない気にしない。もし出くわしちゃった時は、とりあえず笑って誤魔化す。』



「はぁ、いきなり笑うなんて出来ないよ。」


私はガックリ肩を落とした。



トントン



その肩を背後から叩く人がいる。



まさか・・・修一君?



「違うよー。俺だよー。誠だよ。」



恐る恐る後ろを振り返ると眩しいくらいの笑顔で笑っている誠が立っていた。



「オハヨウ・・・」



< 225 / 284 >

この作品をシェア

pagetop