ハート交換

「あんときだよ。はぁ～どうしよう。」


思えば、昨日は変な１日だった。


博物館で地震にあうし、それにあの白い手。どうしたものか。あれは、何だったんだろう。幻でもみたのかな。

「・・・・あの女の子。」


俺意外にもう１人【古代エジプトの秘宝展】見に来ていた子。


彼女のものだ。きっと。


そう思った瞬間ますます面倒になってきた。傘なんて、買えば分かんないだろうし、わざわざあの女の子に返しにいくのも変な気がする。


っていうか。会いたくないし。暗そうな子だったもんな。俺の苦手なタイプ。


晃は、しばらく傘を片手に考え込んでいたが携帯をポケットから取り出した。


「もしもし、晃だけど修の学校に水沢なみかっていう子がいると思うんだ。探してくれない。頼む。」