ナムストーンPART3

光る石3

このころオサムオサナイは中国の
雲南省にいた。省都昆明には省立の
博物館もあるが光る石が置いてあるのは
民族博物館のほうである。

この博物館は昆明市の南、湖の北側に
あってエリア別に各地の民族の村に
分かれている。その中のアミ族の
民族館にその石はあった。

雲南省は人口約一億人日本の3倍の面積があって
1年中気候の安定した、夏涼しく冬暖かい
春のような都市、別名春城とも言うそうだ。

白族を中心とした北部大理方面とこの昆明、
さらに南のミャンマー、ラオスとの国境地帯、

ゴールデントライアングルといわれる
西双版納方面とに分かれている。

漢民族はこの省では少数派で約30の
山岳民族がその大半を占めている。

昆明の近郊に石林(しーりん)という
超特大カストロ大地があって、日本の
秋吉台の比ではない、ここで

アミ族の農民が1945年の8月に
鍾乳洞の中で光る石を見つけた。

しばらく自宅に隠し持っていたが
時々不気味に光るので気味が悪くなり
博物館に届けたのだ。

この博物館館長の陳学良は超自然現象の
専門家で光る石の記録も細かく記されていた。

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