恋する*memory~記憶をなくしたわたし~2nd




「愛依ちゃん?」




顔の紅い彼女に声をかけると、顔が戻り……少し強ばった。


現実に引き戻された…って感じだね……






そんなに俺が…恐いか………





まぁ…いいや……

俺自身……優しい人間じゃないから。




「愛依ちゃん…さっきはごめん。
図星をつかれて…逃げた……」





「わたしも…ごめんなさい。
愁さんの気持ちも考えないで…言ったので…

何か理由があるのかも知れないのに……
ほんとうに…ごめんなさい……」



愛依ちゃんは頭を下げた。



君が…俺のことで……

俺のことを考えてくれてる…




だけど……やっぱり…君は…距離をとろうとする……



無意識に……















< 37 / 75 >

この作品をシェア

pagetop