甘く寄り添って
「でも誰か好きなヤツはいるんだろ?君だったらより取りみどりなんじゃない?」

「いいえ。」

「君にとって居てほしい人って誰?君が求める男ってどんなタイプだろう。」

「私のタイプですか?」

「そう、どんな男が君の想いを独占できるんだろう。」

私は時下さんのことが頭に浮かんだので驚いた。

「何?今誰のことを思った?」

「い、いえ、別に誰も思いませんでした。」

「ふ~ん。」

危ないわ、菅原さんは勘が鋭いんだった。

彼とは渋谷で別れた。

榊先生に呼び出されたらしい。

まだ夕方の6時前だった。

私は駅からブラブラ歩いてデパートに入った。

着信『悠、休日に悪いが通訳を頼みたい。今どこにいる?茂樹』

私はすぐに返信した。

『渋谷です。メトロでまいります。悠』

私は急いで時下さんのオフィスへ向かった。

オフィスと言ってもご自宅と兼用のマンションだった。

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