プロテクト・ストーリー?

真夜中の約束。海SIDE

AM2:00、真夜中。



「はっ!!!!!



…はぁ、はぁ、はぁ、」



―悪夢を見た。



いや、本当にあった出来事。



それは、
事件が起こったあの日の
飛行機内のこと。



まだ、お父さんとお母さんが
生きているあの時の。
波と波の家族もいる。



―でも、それは、
死と恐怖に怯えながら、
私を守ろうと必死になっている
父母の姿。



…こんな夢、嫌だ。



怖いよ。



―大切な人たちが亡くなる、
その時の夢なんて、見たくない。



どうせ見るなら、お父さんとお母さんが
笑っている夢を見たいのに…。



―たまに見るんだ、こういう夢。
見た後は怖くて、なかなか眠れない。



「はぁ………。」



だから、私は、
そっと先生の腕の中からと
ベッドから抜け出し、寝室を後にした。



「ゴクッ…、ゴクッ…、」



乾いた喉を潤すと、
気持ちが少し、落ち着いた。



―それでも、まだ眠れそうにない。



そう思いながら
リビングルームに向かうと、
カーテンの隙間から
月明かりが差し込んでいた。



私はカーテンを開けると、星が見えた。



―その綺麗な星空を
もっと見たいと思って、
私はベランダに出た。



「うわっ!!!綺麗…。」



―そこに広がるのは、満天の星空。



その、空は本当に”綺麗“だった。


―すると、思い出した、
”綺麗“な思い出。


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