プロテクト・ストーリー?



「んで、何してるんですか?」



「何って、見てわかんない?」



「わかりますよ!!!」



―着きました。
何処にって、車で10分の
アミューズメントスペース。
の中のバッティングセンター。



それで、何故か、バットを持って、
ボールを打っている。



そして、私にも
バットを持たせているわけだが。



「私!!帰ります!!!
5日後、テストなんで!!
勉強しなきゃいけないんで!!」



そう言って、
バットを置いて帰ろうとすると、



「バカだなー…。」



「!??」



そう言われた瞬間、
腰を捕まれ、抱き寄せられた。



「気分転換は状況打開の基本だぜ?
勉強し過ぎても、
頭に入らない。
息が詰まるだけ。
たまには、息抜きも大事だ。」



そう言って、私にバットを持たせる。



「一汗掻いたら、帰るから。
ちょっと遊ぼうぜ?」



そう私を誘う蒼はなんだか
爽やかでかっこよくて。
なんだか、普段、
見れない一面を見れた気がした。



―その時、感じたドキドキする感覚。
なんだか、
心臓の鼓動がやけに大きく脈を打った。



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