プロテクト・ストーリー?

プレゼントという名の口実。蒼SIDE




「新規契約でよろしいですか?」



「あ、はい。」



「では、こちらにサインを…、」



―俺が海にやるプレゼント。



それは………、



「自分と同じケータイをあげるとか、
悪趣味だろ。付き合ってもねーのに。」



「うっせーな。ほっとけよ。」



iPhone。



いずれ、ケータイは要るんだ。
どうせ要るなら、一緒のにしたいだろ。
………結局、全く一緒というのは
ダメかなと思い、色違いにした。
(俺、黒。海、白。)



―んで、俺にダメ出ししてきたムカつく奴は、



「ハイハイ。
いーからブツを寄越せ。千架斗。」



三枝 千架斗【サエグサ チカト】。
24歳。既婚者。エリート刑事。



コイツは、俺の幼馴染みで、
小学校から大学まで一緒。
(大学は学部違うけど。)



一応、親友で、拓とも仲が良い。



「コレ使うのも、
ストーカー行為に思えるんだけど?」



「俺は海の保護者だ。問題ない。」



―その、ブツとは………、





< 86 / 113 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop