プロテクト・ストーリー?

首についていた痕。海SIDE




「大分、解けるようになったじゃん。」



―と、言ってくれるのは美依。



「やっぱり?
私も手応え感じるようになったんだ。」



「すごーい、さすが、海ちゅん!」



「海ちゅんて、なに?海ちゅんて(笑)」



そう言って、
褒めてくれたり、
変なニックネーム付けたりするのは、歩詩。



「でも、化学はヤバイね。
後、古典も。
明日はこの二つを徹底的にしなきゃ。」



―辛口でS。毒舌。
だけど、的を射たことを言って、
私に現実を見させてくれるのは、亜美。



「頑張りマス…。」



「でも、解けるようになっていってるのは、
確かだよ。
私たちも海が留年とか、嫌だから。
マジ、頑張って。」



「亜美ーっ!!!」



意外と亜美が私のことを
考えてくれていることに気付き、
嬉しさの余り、
亜美に飛び付いて抱き締めようとしたら、



「気持ちはわかったから、
席に戻って。暑苦しい。」



―さすが、亜美ちゃん。
クール、ツメタイ、サメテル。





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