空色デイズ ~陸上部エース♂×陸上部マネージャー♀の危険な取り引き~

その口元を見つめて、自身の唇のカサつきを少し恥ずかしく感じた。



こっそりと記録帳で口元を隠した私の背後で、砂を蹴る音と共に驚いた声が響いた。




「…あかり?」


「森本くん!!」




女の勘ってヤツは、結構あたると思う――。



いやな胸騒ぎがしたのだ。


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