最強鬼龍~3兄弟のお姫様~
「空李と未玲ちゃんの帰りが遅いから、探してたんだ」


「あ、ごめんなさい」


そう言えば、もう日が傾きかけている時間帯だ。


「俺は空李を止めてくるから、未玲ちゃんはここで待ってて?」


それだけ言うと陸真さんはスタスタと空李君に近づいて行った。


そして次の瞬間。


陸真さんは空李君の頬をバシッ!と強く叩いたのだ。


あたしは思わず「きゃっ!?」と、悲鳴を上げて目をそむける。


「あれ? 陸真お兄ちゃんと未玲お姉ちゃん?」


「帰るぞ、空李」


「え、うん。あれ? 僕何してたのかな?」


「覚えてないなら、気にするな」
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