一度きりの誓いを



 小さい頃親に散々言われた。


「ナンパには気をつけなさいよ!」



 当時の私は男というものがよく分かっていなくて、そんな物好きいないだろ、とかいたとしてもその真意が分からないので忠告を無視していた。


 そして今になって後悔の連続。



 私は何故か外を歩くと声をかけられる。

 何かと絡まれては面倒になる。



 面倒事はもう懲り懲りなので私はナンパしてきた男性をスルーしようと背を向けた。


「あ!おいどこ行くんだよ!」

 それをみた男性は声を荒立てた。


 私はびくりと肩を震わしてしまう。


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