嘘つき、でも騙されてあげる
現実

司から逃げて

三人で楽しい一時を過ごし、



私たちは卓斗の部屋にはいった。



「卓斗と明日は東京へ帰るの?」



「ああ仕事があるからな。


寂しいのか?」



私は素直に頷いた。



「大丈夫だよ。すぐ又帰って来るから心配するな。」


分かってるよ。



分かっていても寂しい。



「夢花一度ママに電話しなよ。」



私は携帯の電源を入れた。


司からの着信とメール。



そうだった今日司の家に行く約束をしてたのを、



すっかり忘れてしまった。


携帯を握ったまま固まる私。



「夢花どうした?」



私司との約束をすっかり忘れていた。



「私今日司との約束守れなかった。



私は酷い人間だね。



司の優しさ踏みにじった。


司に電話しなくちゃぁ。」


私が携帯から司に電話しようとすると、



それを卓斗が止めた。





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