嘘つき、でも騙されてあげる

野中秀輝という人

『本当は僕だって、好きな人には好きになってもらいたい。


たけど現実は無理だから。

でも諦める事は出来ないんだ。


だからお願いがある。僕と一緒に仕事をしないか?


来春から始まるテレビドラマに夢花さんを使いたい。』



そんなの無理。



私素人だもの。



「無理無理出来ません。」



『何で無理って決めるの?あの映画の試写見たよ。


僕はすごく良かったと思う。


君の必死さが伝わったし、主人公に成りきっていた。

今度のドラマ君を思って書いた。』



そんなふうに思ってもらうのは嬉しいこど、



自信がない。



不安だらけ。



『お願いだから断らないでほしい。


このドラマは君でないと駄目なんだ。


君に断られたら、このドラマは止める。』



そんな事言われたら私断れないでしょ!





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