Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
自覚
期末考査直後、呼び出しを受けた。



それも、坂下や蒼じゃなく…。



なぜか、教頭に。



指導室に入ると、机の上に一冊の雑誌が置いてあった。



表紙に、私の写真が使われているグラビア誌だ。



ヅラをつけているとはいえ、さすがにヤバイと思った。



「これは、どういうことだ?」



言い訳を考えていなかった私は、黙秘することに決めた。



「アンジェリーナ・フロックハート、答えなさい!」



坂下もそうだけど、教頭が声を荒げるのは珍しい。



重い空気が流れているところに、蒼が入ってきた。



「教頭、すいません!

アンジェ、借ります。」



蒼はそう言うと、私の腕を掴んで走り出した。



「ちょっと蒼、そんなことして良いの?」



走りながら聞いたけど、蒼はお構いなしに走る。



教員用の駐車場で蒼の車に乗るように促され、言われた通りにした。



「アンジェの所属事務所に案内しろ。」



蒼が、エンジンをかけながら言った。









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