Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
ここは、私の部屋。



アイツが私を縛り、タバコ臭い息を吹きかけながら、私の身体を…弄ぶ。



ママが家に戻って来ない日は、いつもそう…。



「嫌っ!止めて!!」



私はいつも泣き叫ぶが、止めてくれたことなんて一度もない。



いきなり私の耳に『いつか王子様が』という、着メロにするくらいお気に入りの曲が聴こえた気がした。



確か、白雪姫だったと思う。



こんな時に、思い出すことじゃないのに…。



心のどこかで、王子様の存在でも信じてるとでもいうのか?



馬鹿馬鹿しい…。



こんな仕打ちが、何も感じなくなる石になりたいと、思ったこともあったな…。



コレが終わったら、新しいピアスを買いに行こう…。



頭の中には、ごちゃごちゃと色んな考えが浮かぶ。



五感をシャットアウトしてしまいたい行為の中で、何故か私を呼ぶ声が聞こえた。



例え、死神の声だとしても構わない。



今すぐ、コレから救い出してくれるなら、喜んでその手を取ろうか…。



だけど、死神にしては優しい声だった。



まさか、ホントに王子様が…?










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