Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
私はこみ上げてきそうな涙を堪え、できるだけ明るい声で話しかけた。



「和さん、ご飯よりも先にお風呂入るよね?」



「ええ。」



坂下がそう言ってくれると、助かる。



私は、その間に朝食を作れるから…。



だけど坂下は、私をお姫様抱っこすると、浴室に向かった。



「ち…ちょっと待って、まさか一緒に入るつもり!?」



「いけませんか?」



「だって、ハズカシイし…。」



「昨日、あれほど激しく愛し合ったのに…ですか?」



はっ…激しいとか言わないでよ!



今の私、絶対に熟れたトマトみたいに真っ赤になってる…と思う。



「もう、ソレとコレとは話が違うの!」



…ってか、坂下にとっては違わないのか?



「…残念です。」



坂下はがっかりした表情を浮かべ、脱衣所で私を解放すると、浴室に入っていった。



ホッとした私が脱衣所から出ようとしたとき、浴室のドアが開いた。



「アンジェ、大事なことを忘れていました。」



マッパの坂下を直視できない私は、とっさに顔を背ける。



「な…何?」



私を背後から抱きしめた坂下が、耳元で囁く。



「おはようの…キスです。」



坂下…どこまでキス魔なのよ!










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