Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
遺骨
みんなと別れを惜しんで…もとい、坂下とのことを白状させられていたら、昼はとうに回っていた。



女子数人で遅いランチにしようと校門を出たら、坂下の元奥さんに会った。



喪服を着ていたから、坂下の葬儀に参列していたのだと思う。



「ちょっと、良いかしら?」



クラスメイトたちが、誰?って表情をする。



「先生の奥さん。」



みんなに教えると



「私、離婚してるから“元”ね。」



と、付け加えられた。



坂下の元奥さんと坂下の彼女が、鉢合わせているのだから尋常じゃない…と、みんなの目に映ったようだ。



修羅場になるとでも思ったのか



「何かあったら、メールするんだよ。

私たち、アンジェの味方だからね!」



そう言い残して、校舎の方に戻って行った。



え…、えーっと…。



「すっ、すみません。

みんな、何か勘違いしてるみたいで…。」



私がそう言うと、彼女は笑った。



「アトでフォローしといてよ、私…悪役なんて嫌よ。」



…そりゃ、そうだろう。



私にしてみれば、元奥さんよりも妹の方が厄介だ。



昨日の通夜でも、散々罵倒された。



院長たちが止めなかったら、痛い目に遭ってたかもしれない。



「ところで、今日は私に何の用が…?」



私は尋ねた。











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