Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
処罰
翌日、学校へ行くとすぐ、蒼に呼び出された。



表情を見ると、かなり怒ってるようだ。



指導室に入ると、蒼は無言で椅子を指差した。



おそらく座れということだろう、勧められるまま座る。



だけど、蒼は立ったままだった。



私が、蒼を見ると…。



「この、馬鹿野郎!!」



窓ガラスが揺れる程の大声で、蒼に怒鳴られた。



剣道の試合だったら、その気合い声だけで相手を負かすことができるんじゃないかと思った。



蒼は息を吐き出すと、私の向かいに座った。



そして、ぽつりと言った。



「坂下先生、厳重注意受けたぞ。」



「私の、処分は?」



今日はこれを聞くために学校に来たのだから、さっさと言い渡して欲しい。



「…ない。」



「ない…って、どういうこと?」



「言葉の、額面どおりに受け取ればいい。」



何で、坂下が厳重注意なのよ!



『あなたに責めが及ばないよう、努力します。』



昨日、坂下はそう言ってた…。









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