【完】いじめっ子と戦ってみよっか【いじめられっ子更新済】
「遥、大丈夫?」
ポケットからハンカチを取りだし、顔を吹いてあげる。
「ちょっと楓!後ちょっとで当たるとこだったじゃねぇか!」
「わざと当てないであげたんだから感謝してくれる?」
さやかの方は見ずに答える。
「ねぇ、雑巾投げられて楽しくないよね?私もさやかも」
「たりめぇだろ!誰があたしに投げろっつった!」
「他の子に投げろともいわれてないし」
私はさやかの方を向き、正面に立つ。
「なんでかなぁ?誰一人として楽しそうな子いないんだけど?」
周りの子を見ると、皆口を固く結んでいた。