未来への一歩【短編】

卒業


もう卒業だね


あっと言う間だった3年間


あっと言う間だった…病気の悪化…。


心は光が差す隙間なんてないくらい
真っ黒い曇でいっぱいだよ


でも、私が今見上げた空は


ムカつくくらい

真っ青で所々きれいな真っ白な雲が

プカプカと呑気に浮いている


私の心の中の雲は…
悲しみの雨を降らし続ける…。


晴れた空のように
心が晴れて、暖かくなる日が

毎日続けばいいのに


そうはいかない


今じゃあの子は自分の力で立つのも困難


つまり
日常生活が困難になりつつある


と、いうこと…


信じたくないけど
こればかりは、現実だから…


前を向いて頑張ってるから
いつも通りに話してさりげなく立たせる


そのくらいしか、私にはできない


手助けできることも限られてる


あとは、本人次第…。


今後のことは本人が決めなきゃいけない

私が口を出したところで
どうにもならない


難しい決断の中で


今を生きている


これからも…生きていく


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