シークレットプリンセス〜川崎隆弘編〜









「私…。
羅川が言うとおり昔刑務所に入ってたの…。」







路地ライブの帰り道
リナさんがポツリポツリと話し出す。







「罪を被らせられたのよ…。
私昔はお人好しだったから…。」








リナさんに
そんな過去があったなんて…。








「まぁ…。
私は冤罪って言うことが分かって
よかったんだけど…。
社会の目は厳しかったのよ。
私を見るね。
そんな時助けてくれたのは兄である隆弘だったの。
隆弘は
羅川と揉めて事務所移籍を考えてたみたいなんだけど
羅川が事務所にいることを条件に私をマネージャーにすることを提案したの。
その時から
隆弘は羅川の言いなりになってしまつたのよ。
書きたい曲もかけないで…。
私のせいで…。」










「リナさん…。」







私は
羅川さんの名刺を見る。
隆弘さんを助ける方法って…。











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