幼なじみ。

--聖蘭高校入学式--





チリリリ…チリリリ…チリリリ…チリリリ…
朝、目覚ましの音で目が覚めた。

『ふぁぁーー……。ねむ…』
みんなゆっくりしている春に、私は一人だけ早く
入学式を迎えて、一足先に高校生になれる。

『……あ、おはよ莉琥。毎日起きるの早いねぇ…』

「莉七姉が遅いんだって、ほらご飯食べて」

『はーーい。』

莉琥特製のフレンチトーストを頬張りながら今日の事を考えていると

「……おはよ、莉七姉、莉琥兄」

『「あ、おはよ莉愛。」』

「莉七姉今日朝早いんだね、珍しい笑」

『今日入学式なんだもん…。みんなと違うし…。』

「うっわぁ、聖蘭高校こんなに早いんだ、絶対行きたくない」

『まあ、いいところだから良いんだけどね。』

そうして、フレンチトーストを食べ終わった私は
二階へ上がり、真新しい制服へと身を通す。
まだ新しい証拠に、ブレザーが固い。

『はぁ……。よし、がんばろっと。
いってきまーーす!莉琥莉愛!』

「「いってらっしゃい!」」



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