ドーナツが好きってだけだけど(仮)

外山くんか…

先生の話を聞きながら同じクラスの外山
君の席に目を向ける。


先生の話を集中して聞いている外山君の
横顔はカッコ良かった。
キリッとしていてさすがサッカー部の
キャプテンといった感じ。



「ということで明日先生出張になるから
 替わりに外山と中沢はプリント配布頼
 むな」


先生にそう言われ私と外山君は、はいっ
と返事をした。

私達の接点は外山君が学級委員長で、私
が副委員長であることだ。
二年生になってから先生に頼まれた仕事
を二人でよくやっていた。


目立ちたいが、皆の鼻に付くほど出しゃ
ばるのは嫌だった私は
クラスの皆から学級委員長にぜひと推薦
された時、副委員長を選んだ。



夢ちゃんがさっき言いかけたことは
たぶん…


何となく予想は付いたけど、今は深く考
えずお昼まで待とう…
< 8 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop