隣の悪魔はご機嫌ナナメ
そんな青久の幼なじみというだけで満足だった。
ずっとそばにいられると思ってた。
でも、そう思っていたのはあたしだけだった。
高校受験を機に、青久はあたしの前から
姿を消した。ずっと一緒にいたあたしに
何も告げることなく。
毎日毎日泣いて
でも青久は帰ってこなかった。
どこに行ったかと何をしてるかも
何を思っていたかも知らずに。
そんな青久が、突然目の前に現れた。
変わってしまった冷たい瞳で、あたしを見て。
いったい、何を考えているんだろう。
どうして何も言わずに、消えてしまったの?