隣の悪魔はご機嫌ナナメ
「懐かしいわねー青久くん。2年ぶりかしら?」
「そうですね」
「大きくなったな。ますますに男前になって」
「そんなことないですよ」
……なんだ、この光景は。
リビングに降りてみると、テーブルを囲む
あたしのお父さんお母さん、そして青久。
2年前は普通だったこの光景にも
今はなんだか違和感を感じる。
それは青久が成長したからなのか。
あたしにはわからないけど。
「あーもうはるやっときた。
青久くん困らせちゃだめでしょ」
お母さんが、ごめんなさいねと青久に言う。