隣の悪魔はご機嫌ナナメ
・「きみ」のいない夏



「ーーーやっぱり、女か」


放課後、元気のないあたしを真里が可愛いカフェに連れてきてくれたのはいいんだけど。



あたしが昨日の出来事を話したせいで
場の雰囲気がかなり重くなってしまった。



出てきたケーキも、楽しめそうにない。



「青久その人のこと、大切に思ってるみたいで……」



あたしを置いて、迷うことなく音さんのところに行ってしまったし。



まあ、あたしが行けって言ったんだけど。



言ってしまったことを後悔してももう遅い。




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