明日の君は笑う



終わらないで欲しいなんて。


行きたくないなんて。


私のことを助けてなんて。


いえない。


言ったことで皆にも被害が加わってしまったら。


もしこの人達が傷ついたら。


そう思うと怖くて仕方がない。


「奈々穂~?どしたの~?」


「…っ,なんでもない」


皆に嘘をつくのはとてつもなく苦しいけど。


皆には傷を付けたくない。


そう思うのは私の勝手だろうか。

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