明日の君は笑う
いつもは見ない白のワンピースを着た加賀っちがいた。
俺は急いで皆にメールをした。
「加賀っち!!」
加賀っちを呼んだけど,加賀っちは気付かずに歩いていってしまう。
まだ気持ちも言ってないのに,何も言わずにこの先会えないとか,やだ。
「奈々ーーーっ!!!」
俺は精一杯の大声で叫んだ。
ずっと呼びたかった『奈々』と言う名前を。
奈々は振り返り,俺と目が合った。
「…佐々木君…」
「進!!」
「進ちゃーん!!」